マイクロエースさんの1/32シリーズは元はLSさんの開発したキットで、昭和30〜40年代の市販車をモデライズしてシリーズ化していました。初期はプルバックゼンマイで走りましたが後期のキットは完全ディスプレイモデルになりました。LSさんが廃業した後は有井製作所(現マイクロエース)さんから販売されていて、社名変更後も同一パッケージで売られているようですね。今回は有井さんの箱のキットになります。
今回もストレート素組で制作して塗装を少し頑張りました。この車が納車されてから仕事で使われて4〜5年経過した頃の設定です。
荷台は木製の床材らしいので、雨曝しで日焼けした感じを出そうと塗装しました。ベースにミスターカラー18ブラックグリーンと38オリーブドラブを塗装し、11ガルグレーや315グレーを下地が透けるようにうっすら吹いてウェザリングカラーマルチブラウンで仕上げました。
車体色は一番苦労した点です。幼い頃みた実車のイメージがあり、今回ネットで調べた画像も参考にして調色しました。基本は組立説明書の調色比率で61コバルトブルーと13ニュートラルグレーを3:2です。これに色の源シアンを適宜加え、仕上げに極微量の色の源マゼンタを隠し味に加えてほぼイメージ通りの青が出来ました。ここに至るまで数回調色しては廃棄の試行錯誤でした。
ドアのモールはガンダムマーカーのメッキシルバーで塗装しました。これは非常に優秀な塗料で塗布するだけでいい感じのメッキ表現ができて感動しました。
ホイールは35ダークイエロー、タイヤ共々ウェザリングカラー各種で汚しています。
懐かしいオート三輪の完成です。拙作は先日の清水ホビーショーに展示させていただきました。
(終)